メモの魔力をアプリで実践!
前田 裕二さんの著書、『メモの魔力』。 2018年に発売されて以降、現在も売れ続けている大ベストセラー本です。
メモの魔力 The Magic of Memo (NewsPicks Book) [ 前田裕二 ] 価格:1,540円 |
本書では、メモによってあらゆるアイデアを生み出す知的生産性の向上について、その意義と手法がまとめられています。
メモは記録だけではなく、その内容を抽象化し、転用することで思考を深め、新たなアイデアを生み出すことができます。 メモを習慣化し、日常の中で得られるありとあらゆる物や言葉を、ひたすらファクト(事実)として書き出していくことで、その力が身についていきます。
①ファクト
客観的事実をメモ。会議の内容、日常での発見、誰かの言葉など
②抽象化
ファクトを具体的なものから抽象化する。
応用可能なものにする。
③転用
抽象化から得たものを、自らのアクションに転用する。
メモの魔力では、ノートを見開きで使用し、右側のページを抽象化・転用の項目として使用することを推奨しています。これは、情報収集でファクトを書くスペースは右脳を使い、ファクトを抽象化・転用するスペースを左側に置くことで左脳を使いやすくするためです。
本来ならここで推奨されているようなレイアウトで右側ページが空欄の状態でファクトを書き殴り、空いた右側を脳が埋めたいと感じるようにしたいところですが、この方式よりも、もっと優先すべきことがあります。
それは、「メモをとり続けること」。これが大事です。
何事も、継続できなければ力はつきません。
ではどうすれば、習慣的にファクト→抽象化→転用のメモ術を続けることができるか。
アナログでノートを使用する場合、常にノートとペンがあります。日常的にこの環境が作れない場合、如何にメモをとるように意識していても物理的にメモを大量にとりためるのは難しいです。 そこで、常に携帯しているであろうスマホがあることを前提に、アプリを使ったメモの実践例をご紹介します!
メモアプリで「メモの魔力」を実践する
アプリは、このブログの前回、前々回でご紹介した以下の2つを使用します。
Drafts5 omochikinako.hatenablog.com
Upnote omochikinako.hatenablog.com
Drafts5は、簡単に言えばテキストを様々なアプリやWebサービスに瞬時に送る、渡すことができるアプリです。 今回はこのDrafts5の起動の速さを最大限に活用し、何かを思いついたり聞いたり見たりしたことを忘れないように瞬時にメモできるようにします。
メモの保管先には、Upnoteを使用してみます。これはEvernoteや、他の似た性能を持つノートアプリでも代替可能です。ただし、drafts5からメモを渡すためにはURLスキームに対応している必要があるので、そこは注意してください。
まずDrafts5側では、Upnoteのinboxブックへテキストを渡すためのアクションを用意します。 こちらのブログでアクションの作成方法が分かりやすく説明されています!
メモの保管先にEvernoteやNotionを使う場合は、以下のアプリを使うのもいいです。Drafts5と同じようなことができます。
ただし、これらのアプリはEvernoteもしくはNotionへのメモに特化したメモアプリなので、アクションの作成ができるのであれば、他のアプリにも同じようにテキストを渡せるDrafts5がオススメです。
Upnote側では、2つのノートブックを作っておきます。
・inbox(名前は何でもいいです。)
・抽象化→転用
日常で得られた情報をDrafts5でメモし、Upnoteのinboxブックへと渡します。ここで、ファクトをためていきます。
ためたファクトは、後に抽象化→転用のノートブックに新たなノートを作成し、ここでノートブックタイトルの通りに抽象化と転用をします。ノートは事前に以下のようなテンプレートを作成しておき、複製しながら使っていきます。
これを繰り返していくことで、メモの魔力の手法にある程度則ったアイデア創出を実践することができます。
速さを意識しないのであれば、Upnoteだけでメモの管理はできるでしょう。 しかし、日常で出会うファクトは、すぐにメモしないと頭の中から消えてしまいます。 Drafts5ならアプリアイコンをタップしたその瞬間にテキスト入力ができます。数タップの差ですが、この差は忙しい皆さんの時間を最大限に有効活用するための大きな差となります。
見た瞬間、思いついた瞬間。これを絶対に逃さないようにしましょう!
今回は、メモの魔力の手法をデジタルで実践する方法をご紹介しました。 これはメモの魔力を参考にしたほんの一例に過ぎません。 アナログでノートを使える環境があればそれが一番いいですし、他にも応用できるやり方は沢山あると思います。
ぜひ、ご自身に合うやり方を見つけて、快適なメモライフを送りましょう!